都内の一人暮らしは、お金がかかります。おしゃれなカフェやレストランがあふれ、休日に出歩けば、簡単に浪費できてしまう環境です。
しかし、元浪費家で都内で一人暮らしをしているアラフォーの私でも、質素な休日を楽しめるようになりました。むしろお金を使っていた頃よりも、「幸せだな」と感じることが増えています。
今日は、ゆるミニマリストの私が気に入っている、節約しながら心がほっこりと満たされる休日の過ごし方をお話します。
自分のために時間を使えるのが、一人暮らしの特権です。休日の過ごし方にひと工夫を加えてみると、毎日がもっと楽しめるかもしれません。
節約しながら満たされる休日の過ごし方
私は夢のために節約をしながらも、休日はのんびりと楽しい時間を過ごすと決めています。
以前はドイツ人パートナーと住んでいたましたが、今は一時的に一人暮らしをしているので、好きなことし放題。
具体的には、こんな感じです。
- 自然の中を歩く
- ジャーナルをつける
- 部屋を整える
- やりたいことを計画する
- 過去に読んだ本を読む
地味ですみません(笑)。でも派手じゃないことこそ、小さな幸せがたくさん隠れています。
自然の中を歩く
場所によっては交通費がかかりますが、自然の中を歩くことほど、簡単でかつ満たされる休日の過ごし方はないと思っています。
私は趣味の登山をするたびに、エネルギーチャージされる感じがします。日頃から自然の多い公園でランニングをしていても、ときどき山不足を感じ、思いつきでひとり登山に出かけます。私にとって、登山は心の栄養剤のようなものです。
登山は装備や正しい知識が必要なので、万人におすすめできないですが、高尾山ならケーブルカーやリフトがあり、観光がてら自然散策ができます。山以外にも、緑に囲まれた神社やお寺、ビーチ、植物園など身近にある場所でも十分です。
人が多すぎる観光地では、流されてお金を使ってしまう可能性はありますが、事前に予算を立てて、「大人の遠足代」を決めておくと、少額でも楽しめます。
ジャーナルをつける
毎朝、ノート時間を作り、ジャーナルをつけています。ジャーナルとは、日々の記録をすることで、主に自分が思ったことや感じたことを綴るものです。
私は自分の思考を書く習慣を続けるうちに、モヤモヤしたまま闇雲に動いたり、自分が心地よくない方向に舵を切ったりしなくなりました。たとえ、間違った方向に進みかけていても、軌道修正ができるのもジャーナルのいいところです。
休日はゆっくりノート時間をとり、YouTubeでカフェで流れるジャズミュージックを聴きながら、コーヒーを片手に自分と向き合うようにしています。
「書くこと」は言い換えれば、「考えること」です。
考えたことを言語化していくと、本当の自分が見えてきます。SNSのように他人の目がないからこそでしょうか。私がミニマルな暮らしをするようになったのも、自分の価値観がはっきりしてきたからだと思います。
部屋を整える
部屋の中をきれいにすることは、自分の心身を整えること以上に大切にしています。部屋の状態がいいだけで、毎日の心持ちが変わるからです。部屋がきれいだと、いいことが起こるとか運が良くなるというのは、本当だと思います。
浪費家時代、おしゃれなカフェに足繁く通っていました。仕事をするにも家では集中できないと決めつけて、わざわざPCや充電器、本やノートなどを背負って、カフェまで出かけていました。でも、家に帰ってくると、イライラして気分も逆戻り。
思い返してみると、カフェ通いしてたのは、ごちゃごちゃした環境から目を背けていたからだと、今ではわかります。誰だって、居心地が悪い場所からは離れたくなりますよね。
ゆるミニマリストになってからも、整理したいと思うものはまだまだあります。特に紙類や化粧品などの小物類です。ものによっては捨て方が独特だったりするので、予定のない休日は、引き出しや小物入れの中を整理しています。
やりたいことを計画する
趣味の登山の好きなところはたくさんありますが、実際に山を登ることと同じくらい、計画している時間が楽しくてたまりません。登山をする際は、「登山計画」という行動スケジュールやルートを記載した書類を作り、その山を管轄する自治体に届出をする必要があります。
これは安全のために行う、登山者の中では当たり前の行動です。私は登山計画を作るとともに、山小屋で食べたいものや絶景ポイントを調べたり、下山後の楽しみ(ビール)を考えたりしています。
計画通りに行かないことは多いですが、だからこそ面白いと思うのです。予定調和だったら、きっとすぐに飽きてしまいます。
節約をした先の楽しみを作り、やりたいことをしている自分を想像したり、YouTubeやブログなどから情報取集したりする時間は、一切お金がかからないのに意外と楽しいです。私はむしろ、調べること自体に楽しみを見出しているので、計画中もワクワクします。
過去に読んだ本を読む
あらゆるお金の使い方を見直してから、本をすぐに買わなくなりました。以前は読んでみたい本があると、あまり深く考えずにポチポチしてましたが、今は本1冊買うのにも慎重です。
ミニマルな暮らしのいいところは、すでに「あるもの」に目を向けられるようになること。何かに不足を感じているとき、新しいものばかりに目が行き、消費行動で補充しようとしがちです。買い物でいったんは満たされても、不足感にフタをしただけなので、また消費に走ってしまいます。
服で不足感を補う人もいますが、私の場合は本でした。でも、そんなに要領がいいわけではないので、これまで読んだ本が身になったのかと聞かれたら、首を傾げます。
家計管理をちゃんとやるようになり、「今ある本を最大限に活かすことはできないか?」と考えるようになりました。具体的には、過去に読んだよかった本を読み返し、気に入った内容をノートにメモしています。
1冊の本を熟読すると、買った当時は理解できなかったことが、スーッと腹落ちする瞬間があり、実生活に落とし込みやすくなりました。
「知識」も同じように、次々と入れるよりも、すでに学んできたことを、繰り返し復習するようにしています。
さいごに:休日の過ごし方が変われば、節約もうまくいく
節約がうまくいく休日のキーワードは、「自分の内側」です。言い換えると、自分の心と体、暮らし。
自分の外側、つまり他人や世間に意識が向いているときは、お金を使うことで自分を満たそうとします。
私自身、飲みに行ったり、観光地に出かけたり、リア充な写真をSNSにアップしたりして、「私の人生って充実してる!」と言い聞かせていた時期がありました(痛い)。でも、なぜか家に帰ると落ち込み、また忙しない日々がはじまるという繰り返し。
そんな私が、浪費家から抜け出し、毎日をいい感じに過ごせるようになったのは、暮らしと自分を整えることに、休日の多くの時間を使っているからだと思います。
自分の内側が整えば、お金を使ってストレス発散をしなくて済むので、頑張っている感覚はなくても節約はうまくいきます。
ときには旅に出かけたり、未知の体験をしたり、自分を喜ばせることにお金をしっかり使うことも大事だと思っています。
ただ、毎日ステーキを食べられないのと一緒で、休日も毎回豪華にする必要はありません。限られたお金でも、休日はいくらでも楽しくなります。
コメント