無駄遣いしないために「やめた4つの習慣」。元浪費家のゆるミニマリストが意識したこと

浪費とは、「金銭・時間・精力などをむだに使うこと」(コトバンクより)だそうです。確かにすべて大事な要素ですね。

節約家でゆるミニマリストな私は、数年前まではわりと金銭の浪費家でした。高級なブランドや服を買って散財するというよりも、日常生活で細々とした浪費をしていたタイプです。

だからこそ、自分が浪費していたとは気づかなかったのですが、節約やお金のことを学ぶようになり、無駄遣いだったと自覚できるようになりました(アラフォーでようやく……)。

そこで見直したのが、普段の習慣です。何気ない習慣にこそ、浪費のタネが隠れています。

今日は、私が浪費家体質から抜け出して、お金とうまく付き合うために「やめた4つの習慣」についてお話したいと思います。

Contents

コンビニに行く

私はある大きな夢のために家計管理に勤しむと決めてから、コンビニに寄るのをやめました。今はフリマアプリの商品を発送するときと、ATMを利用するときくらいしか行きません。

元々コンビニ通いするタイプではなかったですが、疲れていたり、小腹が空いたりすると、飲み物やゼリー飲料、プロテインバーなどを買うことがありました。すごく欲しいわけではないのに高いなとは思いつつ、めんどくさいが優ってしまっていたのです。

でも、これらは自分の工夫でいくらでも変えられる出費です。飲み物や食べ物を持参しておけば、わざわざコンビニに行く必要はなくなります。私は職場のピラティススタジオに具沢山のおにぎりを持っていき、空き時間にエネルギー補給しています。飲み物は、浄水ボトル持参で解決。

ただし、今まで習慣で通っていた人が完全にコンビニ断ちをすると、ストレスになるかもしれません。しかし、コンビニに行っていい「曜日」や「上限金額」を決めておくだけでも支出は減らせます。

限られた予算の中で利用すると、節約自体にちょっとした喜びが感じられるようになって、コンビニに寄る回数も自然と減っていくと思います。

チェーンのカフェに行く

チェーンのカフェはWi-fiがあり、わりと長居しやすいので、作業のために通っていた時期があります。でも、コーヒーがすぐに冷めたり、PCや充電器の持ち歩きが大変だったり、クーラーが効きすぎて寒かったりと、色んな不満がありました。

しかし、家で仕事をするようになると、上記のストレスがあっさり解消されてしまったのです。ゆるミニマリストになり、暮らしをどんどん整えはじめると、家の心地がよくなって仕事やタスクに集中できるようになりました。

仕事の休憩時間にもカフェに行くことがよくありましたが、正直すごく美味しいわけではなく、近くにお店がないから仕方なしに飲んでいたのです。あー、もったいない。

チェーン店でも美味しいカフェはありますが、最近は個人経営のお店に行くようにしています。こだわりのコーヒーが飲めて、落ち着いた雰囲気のカフェはたくさんあります。同じお金を使うなら、素敵なお店を応援したいなと思うこの頃です。

普段から「大切なお金を何に使いたいのか?」を意識しながら生活してみると、本当にやりたいことにお金をまわせたり、満足できるお金の使い方ができるようになります。

頻繁にコーヒーを買う

「ラテマネー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私は最近知ったのですが、ラテのように「なんとなく」で使っている小さな出費のことだそうです。これはコーヒーに限らず、なんとなく買っているスイーツや飲み物、お酒、モーニングも含まれます。

少額なだけにラテマネーが毎日の習慣になり、知らず知らずのうちに大きな支出になっていることに気づきにくいのが難点です。たとえ1杯500円のカフェラテだったとしても、平日に毎日買っていたとしたら、毎月1万円、年間にすると12万円……!

私は一時期、仕事前にコーヒーを買うのが定番のルーティンになり、たまに時間がなくて買えないときは、無性にイライラしていました。私の場合は外出時のコーヒーですが、同じような感覚でコンビニで甘いものを買ってしまう人もいると思います。普段のクセは厄介。

今でもコーヒーが大好きなので、毎朝飲んでいます。ただし、基本的におうちコーヒー派です。ゆっくり味わいたいから、出勤の2〜3時間前には起きるようになり、朝の家時間がゆったりと感じられるようになりました。

ラテマネーを減らす一番の方法は、出費を記録すること。当たり前ですが、「使いすぎ」という事実に気づけるからです。

まずは、家計簿アプリでもノートでもなんでもいいので、日々の支出を記録してみてください。ダイエットと同じように、家計管理も生活習慣のクセに気づくことから始まります(浪費家時代の私にも教えてあげたい)。

思いつきで消費する

浪費家時代を振り返ってみると、思いつきで何かを買ったり、お金を使ったりと感情の赴くままに流されていました。「今日は仕事がんばったから、ご褒美にいいよね」とか「無性に旅したい!なんとしてでも行く!」といった感じです。

ときに感情のままに動くことも大切だと思っています。計画通りの人生なんて面白くないですから。でもお金に関しては、あれこれとリサーチしてから自分が納得した状態で使うほうが、後悔が減るし、ずっと有意義だなと感じています。

私は普段の食材から欲しいもの、旅の費用までリスト化するようになりました。今はもう、リストを作らないで消費はしません。

具体的には、スーパーに行く前に買い物リストをつくり、それ以外のものは買わないルールです。また、欲しいものや受けたいサービスがあるときも、ノートに箇条書きでリストを作り、PCでリサーチして、「本当に必要かどうか」を吟味してから買うようになりました。

リストを書いたら、さらにしてほしいのは優先順位付けです。何にお金を使いたいのかがわかり、大切にしたい価値観も見えてくるからです。「優先順位が低いものは買わなくていいかも」と見直せるきっかけにもなります。

さいごに:浪費習慣をやめると起こるいいこと

何を「浪費」とするかは、その人の価値観によって決まります。

私の場合、旅や登山の費用は、自分の人生を豊かにしてくれるものだと捉えているので、浪費どころか投資だと思っています。しかし、旅行が嫌いな人にとっては、浪費だと感じるかもしれません。

一般的に浪費と思われがちな、服や化粧品の衝動買いやスイーツを買う習慣なども、「浪費じゃない!」と堂々と言い切れるなら気にしなくてもいいと思います。ただ、お金を使いすぎて不安になったり、後悔したりするなら浪費です。

自分の中の浪費がはっきりとわかったら、あとはその習慣をちょっとずつ手放していけば、毎月の消費も減っていきます。私は節約や家計管理が苦手だと思っていたのに、意外とできることがわかり、どんどん楽しくなってきました。

あとは、浪費習慣をやめてみて、お金を使いたいこと・使いたくないことの基準がはっきりして、時間も気力も無駄遣いしなくなりました。支出が減ったおかげで、夢の実現に一歩ずつ近づいている実感もあります。

浪費をやめなきゃと思うと辛くなりますが、「やりたいことをするための投資」と考えてみると、楽しみながら節約ができるのではないかと思っています。

金田ゆか(かねだゆか)
1986年生まれ、引っ越し10回以上、東京再移住。ゆるミニマリスト ライター・ピラティストレーナー。ドイツ人パートナーの影響で登山にハマリ、シンプルライフを実践。「心地よく、自分らしく過ごす」をテーマに、日々の暮らしを整える方法を発信中。

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