嫌なことを頑張るほど人生は長くない。心に従って生きることの重要性

自分の好きなことを楽しむアラフォーの女性

こんにちは!ピラティストレーナー・ライターの金田ゆかです。

あなたは、好きなおかずを一番最後に食べるタイプですか?

私はというと、子供の頃から嫌いな食べ物を先に平らげ、好きなものは後の楽しみにする性分でした。

食べ物だけなら可愛い話で終わりますが、過去の私は「嫌なこと頑張れば、きっと報われる」と思いながら、好きなことを先延ばしにしていました。

しかし、パンデミックや事業の失敗、母の緊急入院、愛犬の死など人生のアップダウンを経て、37歳になってようやく、嫌いなことを手放し、自分の心に従って生きることを少しずつ実践できている気がします。

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頑張ることがデフォルトモードの日本人

「仕事なんだから、嫌なことでも頑張るのは当たり前」とか「女性なんだから、家事も育児もこなすのが普通」とか、私たち日本人には謎の固定観念がこびりついていると思います。

でも多くの人は、それさえ気付いていなくて、体や心を壊したときにやっと自分の生き方や働き方を見直すようになる。

頑張ることがデフォルトモードになっていると、「楽をする」という発想が浮かびません。変えようと思えば変えられるはずなのに、嫌な仕事を続けたり自分に合わない環境に居続けたり。

嫌なことを頑張ることは、言い換えれば、自分を犠牲にしている状態です。

だから「自分はこんなに頑張ってるのに!」と無性にイライラして、周りの人や環境に不満を感じ、感謝を忘れてしまいます。

石の上にも三年とかいらない

石の上にも三年という言葉を聞くだけで、胸が詰まる感じがします。「辛くても我慢して耐え抜けば、いつかは成功するってどんだけMなんですか?」と言いたい。

でも正直なところ、私も30代前半くらいまでは周りのこういう意見を素直に受け入れていたように思います。特に仕事や発信の面では。

私は観光系の専門学校に行き、エアライン業界を目指し、実際に日本航空のグランドスタッフとして成田国際空港で働くという夢を叶えました。

小学校の文集にも「グランドスタッフになる」と書いたほど、私にとって念願だった職業です。しかし、私が想像していた世界とはまったく異なるもので、毎日嫌で嫌で仕方なく、生きている心地がしませんでした。

結局、2年も経たずして退職しました。

あくまで私には合っていなかっただけで、グランドスタッフが楽しいと思える人もいるはずです。でも自分に合っているかどうかなんて、やってみないとわからないですよね。

グランドスタッフを経験後も営業職に英文事務、総合受付、ダンスのお仕事など転々としてきましたし、独立してからも色んなことに挑戦しては挫けての繰り返しでした。

3年以上続けられたことって数少ないです。でも嫌なことをどんどん辞めるようになって、20代や30代前半の頃よりもずっとずっと楽に生きられている実感があります。

発信活動に関しては何をしても続かず、悩みの種だったのですが、3周くらいしてやっと「ブログが好き」という結論に至りました。

ブログで成功するためには、SEOと言われるGoogle検索で記事が上位表示されるようにする施策をするのが一般的です。ライティングの仕事では、企業のクライアントの要望に応じてSEOライティングもします。

しかし、自分のブログでは自由に表現しようと決めました。順位は上がらないかもしれないけれど、好きなやり方でやらないと、どうせ長く続けられないから。

やりたくないことを3年も続けて、何かを得られたとしても、一瞬の幸福しか得られない。一方、好きなことを好きな形で続ければ、プロセスから楽しい状態になり、毎日幸せを感じられると思うのです。

誰かから「そんな考えは甘い!」と言われることもあるでしょうが、即スルーしましょう(笑)。好きなことを楽しんでいる人なら、きっと理解してくれるはずです。

好きで自分を満たすのが先

今は「好きなことを楽しく」を心がけている私ですが、仕事ややらないといけないことを最優先にして動いていた時代がありました。

もう2度とやりたくありませんが、食べることもスキップするくらい徹夜で原稿を書いていたこともあります。寝不足の中、意地になってSNSの投稿の編集をすることも日常茶飯事でした。

東京でピラティスを教えていたときも、好きな旅を我慢して、お客様の予定に合わせて働いていた時期があります。お客様はいい人ばかりで求められるのはすごく嬉しいことでしたが、疲れていたのも事実です。

好きな仕事とはいえ、仕事は仕事。私の場合は、仕事と趣味の境界線を置いたほうが、心身のバランスがよくなると感じています。働くときはとことん集中し、休むときとはとことん楽しむ!みたいに。

ピラティスもライティングも集中力とエネルギーがいる仕事です。だから私は、仕事に取りかかる前に必ず自分を満たす時間をとり、まずエネルギーチャージすることから1日を始めます。

一番かかせないのは運動の時間。朝ごはんとコーヒーを味わう時間も欠かせません。他にも、ノートを書く時間も作り、移動する日はKindleで好きな本を読みます。

仕事よりも家族よりもパートナーよりもお客様よりも、まずは自分を満たすことが毎日の日課です。だって自分が元気で幸せじゃないと、人に何かを与えるなんてできないですから。

「自分のことばっかり考えて、自己中と思われるんじゃ……」

そんなことを心配していた時期はありますが、自分に好きを許してあげるようになってから、人に対して優しい気持ちを持てるようになったと思います。

心に従うと道は開ける

嫌なことを続けていると、「私って何にワクワクするんだろう?」といった具合で、自分の好きなことがわからなくなったりするものです。

でもそれは好きなことがないのではなく、ただ単に心の声を聞く純度が低くなっているからかもしれません。

何でも頭で判断していると、損得が混じっていることがあります。「かっこいいと思われそうだから」と、自分以外の「誰かの目」を気にしている状態では、自分が本当に行きたい道へはたどり着きません。

「あ、これやってみたいな」となんとなく感じる。理由もわからず心惹かれることがあなたが本当に好きなことです。

私がピラティストレーナーとライターとして活動するに至るまでも、そんな感じで「なんとなく好きだから」という感覚を信じて歩んだ結果です。

ピラティス養成コースを受けた2015年は、都内であっても今ほどピラティスはメジャーなものではありませんでした。だけど、損得で考えず、「なんとなく好き」という感覚があったから、プロを目指すようになったのです。

最近はちょっと頭で物事を考えがちだったので、このときの感覚を思い出して、波に逆らわずにゆらゆらと流れてみたいと思います。

金田ゆか
1986年生まれ、AB型、東京再移住。ライター・ピラティストレーナー。旅するように暮らす複業フリーランス。ドイツ人パートナーの影響で登山にハマり、人生観が変わる。「心地よく、自分らしく過ごす」をテーマに、日々の暮らしと心と体を整える方法を発信中。
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