やりたいことがたくさんあるのに、結局他のことで精一杯で1日があっという間に過ぎる毎日。「時間が足りない」と感じる自分をどうにかしたいと思い、時間の使い方を根本から見直してみました。
ちょっとずつですが時間とうまく付き合えるようになり、毎日やりたいことができる日々に小さな幸せを感じています。
フリーランスとして働くゆるミニマリストの私が、やりたいことに時間を使うために実践している3つの方法をシェアします。単なる時間術ではなく、自分の時間を大切にすることで、毎日をもっと豊かにするためのアイデアです。
やりたいことができない理由
やりたいことができないのは時間が足りないせいだ!と決めつけてしまうと、生産性ばかりを追い求めてヘトヘトに疲れてしまいます。
時短術に走る前に、見直したいのは時間の使い方や日々の習慣です。
- やるべきことが多すぎる
- 全部大切だと思っている
- 余計なことに時間をかけすぎている
やりたいことができない理由を紐解いていくと、時間をうまく使おうとせずともやりたいことに取り組めるようになります。
やるべきことが多すぎる
仕事や家事、誰かの手伝いなど、やるべきことを優先し続けていては、いつまで経ってもやりたいことに手をつけられません。勤務時間が決まっていたり、子供が小さかったり、人それぞれの事情があると思います。
私は独身でひとりで暮らしているので時間の制約が少ないですが、フリーランスで本業が2つあるので、いつもタスクばかりに振り回されていました。そのわりに何事も時間をかけすぎてしまう性格で、好きなことができない自分にいつもイライラ。
でも今は考えを180度変えて、好きなことをする時間を先に確保しています。大好きな登山や旅の予定を入れたり、早起きをして仕事前にブログを執筆したり。やりたいことを楽しんでエネルギーを充電してから、やるべきことに取り組んだほうがイキイキ過ごせると思っています。
全部大切だと思っている
やりたいことが無限にある場合、それらがすべて大切だと思っていると、どれだけ時間をセーブしたとしても足りなくなります。これはやりたいことの優先順位がつけられていない状態です。
私自身も読書やブログの執筆、登山、ドイツ語の勉強などやりたいことが日々たくさんあり、すべてをこなそうとしていた時期があります。やりたいことがタスクのようになり、「必ずやらなくては」という謎のプレッシャーを与えたりもしていました。
先ほど挙げたやりたいことは、すべて好きなことですが、ドイツ語の勉強は優先度としては低いです。こんなふうに「今、特にやりたいことはなんだろう」と考えると、優先順位がつけやすくなります。一番集中したいことを決め、すきま時間や休日にそのほかのやりたいことを散りばめるようになりました。
余計なことに時間をかけすぎている
1日の行動記録をとってみると、自分たちが思っている以上にスマホに多くの時間が取られていることに気づきます。「やりたいことをする時間がない」と言いつつ、SNSをボーッと眺めたり、ネットショッピングをしたりと、あまり重要ではない余計なことに時間を使っているものです。
自分の心が満たされ、将来の幸せにつながるようなことであれば、余計なことではありません。その感じ方も人によってそれぞれで、一概にどれが余計なのかはわかりにくいものです。
ただ、たいていの人はスマホを触る時間が一番の幸せだとは思わないですよね。私も気をつけないとと思いつつ、インスタを開いてしまうことがあるので、やりたいことに集中したいときはアプリごと削除しています。
やりたいことに時間を使うための3ステップ
やるべきことに時間を奪われないようにするには、まずは思考を整理することから始めます。そのあとは大切にしたいことを3つ選び、あとは順番に1つずつ進めていくだけです。
複雑な時間術をするよりもシンプルなこの方法が私には一番効果的でした。
ブレインダンプ
ブレインダンプはいわば脳の掃除をするイメージで、紙に頭に浮かぶことをすべて書き出す思考整理法です。脳にスペースができ、頭の中がすっきり片づくので、あわてふためいていた気持ちが落ち着き、時間を有効に使えます。
ブレインダンプにはさまざまなやり方がありますが、やることとやりたいことを整理するのに使える方法をご紹介します。アメリカ人の大人気ポッドキャストホストのメル・ロビンスが紹介していたもので、とてもシンプルです。
チラシの裏やコピー用紙でもなんでもいいので白紙を用意します。そこに「やらないといけないこと」や「やりたいこと」を思いつくだけどんどん書き出します。書き方に決まりはありませんが、箇条書きで書いていくと視覚的にわかりやすくていいです。
リストの中から3つだけ選ぶ
ブレインダンプをするだけでも、今すぐやるべきことややらなくていいことが明確になり、物事の優先順位がつけやすくなりました。しかし、これだけではただのTo Doリストを作っているだけなので、毎朝「その日に大切にしたい3つのこと」を選んでいます。
やるべきことや用事をリストに入れることはありますが、やりたいことを必ず入れるようにしています。そうしないと、これまでのパターンでやるべきことばかりを優先してしまうからです。
仕事についてはリストに入れないことが多いですが、原稿を書き上げないといけない場合は、あえてリストに「17時までに納品!」などと書いています。自分で締め切り時間を作ると、びっくりするほどの集中力を発揮でき、仕事を素早く仕上げられるようになりました。
一つひとつ順番に進める
最近意識しているのは、やる順番を決め、ひとつずつ進めることです。大切にしたい3つのことを選んだとしても、あれもこれもとマルチタスクに進めていくと、集中力が途切れて逆に時間がかかってしまうことがよくありました。
どの順番で物事を進めるのかは、そのときどきで決める必要があります。私のおすすめは、1番目にやりたいこと、2番目にすぐ終わるけど気になること、3番目にやるべきことに取りかかる方法です。
私の例でいうと、具体的にはこんなイメージです。
- ブログの執筆
- 家事(料理や洗濯など)
- 確定申告の作業
やりたいことを朝一番に持ってきたのは、1日のなかでもっともエネルギーがあり、脳が冴えている時間帯だと感じるからです。以前は家事を先にやっていたのですが、朝はできるだけやりたいことや仕事に集中する時間にしています。
昼ごはん後はどうしても眠くなってしまうので、20分から30分くらいの昼寝やコーヒータイムを挟み、脳と体を休めてから夕方に再会することが多いです。どの時間帯が一番元気でいられるのかをわかっておくと、物事のパフォーマンスもよくなる感じがしています。
さいごに:やりたいことを丁寧に味わう
やりたいことをするときは、効率さを求めず、あえて時間をかけて楽しむことが大事だと思います。仕事のように期限を決めてスピーディーに取り組もうとすると、やりたいことがだんだんと義務のようになってつまらなくなります。
1月はやる気に満ち溢れていたので、「ブログ記事10本、noteエッセイ3本」という目標を立てました。常に頭の中でスケジュールを立てて、仕事の合間や休日をできるだけ執筆に費やし、なんとか目標は達成できたもののゆっくりと文章を練り直す時間までは持てずじまい。
2月は目標をゆるめ、「達成できなくてもいいや」くらいの気持ちで構想を練りながら、楽しんで書いています。たとえ限られた時間しかできなくても、一つひとつ丁寧に、やりたいことを味わってみる。そうすると時の流れも穏やかになる体感があります。
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