「一人暮らしで自炊をしても、そこまで節約にならない」という意見を聞きます。
一人暮らし歴15年以上の私は、そんなことはないと宣言したいです。実際に1ヶ月間完全に自炊のみで暮らし、どれくらい節約できるのかを試してみました。
ゆるミニマリストの私が実際に行っている、一人暮らしで気楽に自炊を楽しみながら、節約がみるみるはかどる5つのコツを集めてみました。
自炊のみで生活した、一人暮らしのリアルな食費も公開します。できるだけ簡単に自炊をしたい人も、ズボラ調理術を真似してみてください。
一人暮らしの自炊は節約にならない?を検証してみた
節約と家計管理に興味を持ち、突き詰めたくなった私は、食費を見直して節約にチャレンジしてみました。
元々、基本的に自炊をしていたのですが、カフェで軽食をとったり、惣菜を買ったりすることがたまにありました。
ちりつも出費を抑えたいと思い、11月は自炊のみで生活をスタート。外食はもちろん、スーパーの惣菜やお弁当、冷凍食品なども一切買っていません。
11月の食費は、
12,962円
でした。
楽天2,000ポイントでお米や野菜を買ったので、実質15,000円ほどかかっています。ちなみにお菓子代は入っていますが、コーヒー粉代は食費に含まれていません。
一人暮らしの1ヶ月の食費は3万円以上かかることが多いそうですから、平均の約半分の支出で済んだことになります。年間で18万円の節約になると考えたら、すごいことですよね。
自炊しても節約できない人の特徴
一人暮らしの自炊は、かなりの節約になることは確かですが、その人の価値観や習慣によっては節約にならない場合があります。
自炊をしているのに、節約できない人にはこんな特徴があると感じています。
- こだわりが強め
- 品数が多い
- お菓子や嗜好品を買いすぎ
私の経験談を含めて、詳しくお話しします。
こだわりが強め
30代前半までオーガニックや無添加など、体に良さそうなものが大好きだった私。醤油やみりんひとつにしても、こだわりをもって選んでいました。
ときには高級スーパーに通い、ちょっといい調味料やお茶、グルテンフリーのお菓子など、食にお金を惜しまない生活をしていました。当時は家計簿をつけていなかったので正確な数字は分かりませんが、月に3万円以上は食費がかかっていたと思います。
自炊であっても、こだわりすぎはかえって支出が増える原因です。しかも、一度こだわりが強くなると、あらゆるものに対する基準が上がりやすくなります。
日々の食習慣は大切ですが、オーガニックや高級食材を使わなくても、健康は保てます。普段の買い物で「こだわりすぎている部分はないか?」を考えてみると、節約が行き詰まる原因が見えてくるかもしれません。
品数が多い
丁寧な暮らしに憧れて、一汁三菜を意識して、仕事終わりにせっせと料理していた時期がありました。コストや手間がかかる上に、食材を使いきれなくて腐らせてしまった失敗もしょっちゅうでした。
品数が多いと見栄えがよく、テンションが上がるのは間違いありません。でも、一人暮らしで何品もの料理を作ろうとすれば、たくさんの食材が必要になり、一回一回のお会計も割高になりがちです。
食事の品数を減らして、自炊のハードルを下げていくことが無理しない節約につながります。
お菓子や嗜好品を買いすぎ
自炊をしているのに食費の節約がうまくいかないとき 、野菜やお米、お肉代よりも、見直すべきはお菓子や嗜好品代です。自炊で浮いた分、お菓子やお酒などを頻繁に買う習慣があれば、支出はなかなか減りません。
私は甘いものよりもお酒が好きで、毎週末に家で飲んでいたことがあります。1日ビール1、2本くらいでしたが、チーズやおつまみも無性に欲するようになり、結果的に支出が大きくなりました。
多少のお菓子や嗜好品は、気分をハッピーにしてくれるものなので、完全にやめる必要はないと思います。買いすぎて食費を圧迫している場合は、ちょっとずつ買う頻度を減らすことが大切です。
一人暮らしの自炊で節約がはかどるコツ
自由自在に食生活を見直しができることは、一人暮らしのいいところです。同棲をしていたり、家族と住んでいたら、自分の思い通りにはいかないこともありますからね。
しかし長期的に考えると、気合いを入れて頑張るよりも、節約も自炊もゆるく続けることが重要です。
ここからは、ゆるミニマリストの私が意識している、自炊で節約がはかどるコツをお伝えしたいと思います。
簡単なレシピを集める
手の込んだ料理は確かに美味しいですが、家庭料理はいかに簡単に美味しくできるかを目指すほうがいいと思っています。特に一人暮らしでは作るのは自分しかないので、簡単に作れるレシピ選びをしたほうが、断念せずに自炊習慣が続きます。
私のお気に入りは、料理系のトップYouTuberリュウジ氏のレシピです。簡単で楽ちんなのに、毎回うなるほど感動します。
人によっては「簡単」「楽」と聞くと、家事をサボっている気がするかもしれません。私もそうでしたが、丁寧な暮らしを意識しすぎると、やたらと料理に時間をかけてしまい、本当にやりたいと思ったことに着手できなくなります。
鍋やスープをフル活用する
秋から春の時期は、鍋やスープ系を作っています。鍋の素は買わず、味付けは家にある調味料だけです。
調理が簡単で、野菜やお肉もたくさん摂れるので、栄養の面でも優れています。
「鍋ばかりで飽きないかな?」と心配していましたが、美味しいと思ったレシピは、何度食べても飽きません。私はどうやら好きなものを連続して食べることが好きなようです。
鍋やスープ類のいいところは、余った野菜を適当に詰め込んで調理できることではないでしょうか。同じ味付けでも、入れる野菜によって風味が変わるのも面白いです。味に変化を持たせたいときは、一味唐辛子やオリーブオイルを入れたりしています。
野菜やフルーツを冷凍する
「自炊がめんどくさい」と思う理由は、工程の多さにあると思います。食材をカット、調理して、洗い物をする。1人前であろうと2人前であろうと、この工程は変わらないので、一人暮らしなら惣菜を買ってしまおうとする気持ちはよくわかります。
ズボラな私は、どうやったら楽に自炊できるかを考え、野菜やフルーツを切ってから冷凍して、必要なときに取り出して使っています。これだけで下ごしらえの時間が減り、料理時間をかなり短縮できました。
おかずは一品でいい
日本の家庭では一汁三菜が当たり前だと思われていますが、自炊をもっと気楽に考えていいのではないかと思います。
私はドイツ人パートナーと暮らしていたとき、仕事と家事の両立が難しく、次第におかず一品とご飯だけを用意するようになりました。それに対して不満を言われたことはありません。
週末に彼が料理してくれるときも、基本的に大皿の一品だけ。お祝いごとのときは、たくさんの料理を作りますが、ドイツの普段の食事はいたってシンプルなようです。
炊き込みおにぎりを作る
ミニマリストでYouTuberのかぜのたみさんが「炊き込みご飯」を絶賛していたので、私も作ってみることにしました。
またまたリュウジ氏のレシピが大活躍。私がハマっているレシピはこちらです。
具材はちくわと油揚げとにんじんだけで、ささっと作れます。普通のご飯が食べられなくなるくらい絶品!
私はフリーランスで、週3回のみピラティススタジオまで出勤しています。カフェで軽食を食べていたのですが、ボリュームが少ない上に割高なので、炊き込みご飯をおにぎりにして持って行くことにしました。
腹持ちはいいし、糖質とタンパク質を摂れて、体の調子もいい感じです。お弁当を持っていくのは大変だという人でも、おにぎりなら負担なく続けられると思います。
まとめ:節約のカギは、小さなことでも自分を褒めること
節約のために自炊をしようと考えている人は、真面目さがゆえに、自分に対して厳しすぎるのではないかと思います。
「女性なんだから料理が作れて当たり前」という世間の常識に縛られたり、人と比べて「全然節約できない私、ダメだなぁ」などと落ち込んだり、自分に対する風当たり強いと言いますか。
自分に厳しい状態が続くと、だんだんしんどくなり、「節約も自炊もどうでもいいわ!」となってしまいます。だからこそ、小さなことができるたびに、自分を褒めてあげてください。
たとえば、自炊をするたび、ご飯を炊くたびに褒めるなどです。そもそも価格高騰が続く中、一人で生き抜いている時点で、すごいことだと思います。
節約も自炊も完璧を目指すことよりも、自分がハッピーでいることを最優先にすると、色んなことがうまく回り出すように感じています。
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