「ものが少ない暮らし」で幸せを感じる理由。ゆるミニマリストになった私の心の変化

ものが少ない暮らしをする人は、心から幸せを感じているのが、目にとってわかります。

反対に、次から次へとものを買い、ものでストレスを埋めようとしている人は、イライラや不満が表情や言葉の端々に表れている感じがします。本人はきっと意識をしてなくても。

私自身がそうだったからわかるのです。ものが多い暮らしからゆるミニマルな暮らしに移行して3年。心の状態がずいぶんと変わり、日々の生活で幸せを感じる瞬間が多くなりました

今日は、「なぜ、ものが少ない暮らしで幸せになれるのか?」について、その理由を紐解いていきます。

「ものが少ないっていいかも」と思ったら、ミニマルな暮らしが合っているかもしれません。

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心にゆとりができるから

ものが少ないシンプルな部屋で暮らすようになり、一番よかったことは心の変化です。部屋の状態は、心を映し出す鏡のようなもの。私自身、20代や30代前半の頃よりもずっと心にゆとりを持って、穏やかな日々を過ごせるようになりました。

ものが多かった時代を振り返ってみると、常に時間に追われた生活を送っていた気がします。毎朝ドタバタしながら家を出ては、電車を乗り過ごしてイラッとして不機嫌モード。そして、仕事から疲れて帰っては、乱れた部屋を見てげんなりする状態でした。

そんな私でしたが、ものの総量を減らしたら、朝から前向きな気持ちになり、支度もスピーディーになりました。心に余裕があるので、家事や自分がやりたいことを楽しんで取り組めるようになった実感もあります。

今あるものに感謝できるから

シンプルな暮らしをすると、一つひとつのものの存在感が大きくなり、その大切さを噛み締めるようになります。靴をたくさん持っていたら、たとえ汚れても「別の靴を履けばいいや」とメンテナンスを怠りがちになりますが、数が少ない場合はそうはいきません。

私が持っている普段履きのスニーカーは一足だけです。履き心地もデザインも気に入っていて、スニーカーにしてはそこそこの値段がするので、定期的に自分で磨いています。

手間はかかるし、できればやりたくないのが本音。でも、もののお手入れをすると、なんだか自分の心の垢も取れるような感じがします。そして、ものに感謝しようなんて思わなくても、自然と「いつもありがとう」という気持ちが芽生えるようになりました。

自分が心地よく生活できるのは、今持っているもののおかげ。こんなふうに感じられるようになったのは、すでにあるものに救われてきた実感を持てたからだと思います。

大切なことが明確になるから

ものを減らしていく過程で、嫌でも自分と向き合うことになります。「これはいる?いらない?」と自分に問いかけながら、本当に大切なものだけを残すのがシンプルな暮らしだと思います。

何も考えずに「とにかく捨てる」のは、暮らしを整えることではありません。

たとえば、服をたくさん断捨離したとします。ものが少なくなって、一時はすっきりするでしょう。でも、もの選びで自分が大切だと思っている基準に気づかなければ、世間の基準に合わせて他人軸で服を買ってしまうことが増えます。

だからこそ少しずつ減らすことが大切なのです。私はメルカリに出品したりリサイクルしたりが多いので、手放すまでに時間がかかります。でも、その時間があるおかげで、後悔せずに気持ちよく手放せて、自分なりの買い物の基準も出来上がりました。

無駄遣いをしなくなるから

少ないもので暮らす生活は快適すぎて、何かを勢いで買おうとしなくなります。大切な価値観がはっきりして、「部屋に置く価値はあるのか」「自分にとって必要なものなのか」とじっくり考えて買い物するようになるからです。

もちろん物欲はあります。特に趣味の登山ウェアや装備には弱いです。でも、それでも最低限必要なものしか買いません。同じようなものを買ったとしても、気に入っているほうだけ残して、あとは売ります。

さまざまなミニマリストの人たちを見ていると、最初はものを減らすことに目を向け、だんだんと節約家になる印象があります。かくいう私も、ミニマル思考を取り入れてからは、浪費家から節約家になりました(いまだに家計のやりくりは苦手ですが)。

価値観が変わると、暮らし方が変わる。これは私も体感済みです。ものを持たなくても、生活が満たされることを知ると、たくさんのお金を使う必要はないと感じるからかなと思っています。

さいごに:ものが少ない暮らしは、小さな幸せを思い出させてくれる

現代を生きる私たちは、ものを買うことでストレスを解消しようとしがちです。便利なものがあふれ、スマホを覗けば広告の嵐。ものが欲しくなる仕組みはそこらじゅうにあります。

私も今のようなゆるミニマルな暮らしをするまでは、何か悩みごとが出てくるたびに消費行動をしてきました。自分に自信がないのは、服や靴のせいだと思って新たに買いに行ったり、おしゃれな暮らしをするためにインテリアの細部までこだわったり。

でも、その頃の暮らしよりも、ものが少ない今のほうが断然幸せです。決して贅沢な暮らしではないけれど、過去一番といっていいほど、心は満たされています。

それは、限られたもので生活してみて、小さな幸せを思い出せるようになったからだと思います。着るもの、住む場所、食べるものがあること自体が幸せなこと

そんな当たり前のことに気づけるのが、ものが少ない暮らしのいいところだと思います。

金田ゆか
1986年生まれ、AB型、東京再移住。ライター・ピラティストレーナー。旅するように暮らす複業フリーランス。ドイツ人パートナーの影響で登山にハマり、人生観が変わる。「心地よく、自分らしく過ごす」をテーマに、日々の暮らしと心と体を整える方法を発信中。

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